まず、この2か所だけ
| ハシブトガラス | ハシボソガラス | |
|---|---|---|
| くちばし | 太く、上のふちが弓なりに曲がる | 細く、まっすぐに近い |
| おでこ | 段になって出っぱる(くちばしの付け根から急に立ち上がる) | なだらかで、平ら |
覚えるのはこの2つだけで足ります。大きさはどちらも50cmほどで、色もどちらも黒。全体を見比べても差が出ません。横向きの姿を見つけたら、顔の輪郭だけを見てください。
あとから効いてくる、3つの手がかり
- 鳴き声…ハシブトは「カアー、カアー」と澄んだ声。ハシボソは「ガアー、ガアー」と濁ります。姿が見えなくても分かるので、いちばん実用的です。
- 歩き方…ハシブトは地面で両足をそろえて跳ねることが多く、ハシボソは左右の足を交互に出して歩きます。近くで見られたときの決め手になります。
- いる場所…ハシブトは木の多い場所・住宅地・繁華街。ハシボソは田畑・河川敷・海岸のような開けた場所に多くいます。ただし両方いる場所も普通にあるので、これだけで決めません。
鳴くときの姿でも分かります
ハシボソガラスは鳴くときにおじぎをするように体を前に倒すことがあります。ハシブトガラスは体をあまり倒さず、頭を上げたまま鳴くことが多いです。遠くからでも動きは目に入るので、覚えておくと役に立ちます。
まぎらわしいもの
- ミヤマガラス…冬に群れで田畑に来ます。くちばしの付け根が白っぽく、細長い印象。群れでいたらこれを疑います。
- コクマルガラス…ハトくらいの小さなカラス。ミヤマガラスの群れに混じることがあります。
- カラスの子ども…春から夏にかけて、口の中が赤く、羽がぼさぼさで、親を追いかけて鳴き続けます。別の種類ではありません。
近づかれたときのこと
春から夏(おおよそ4〜7月)は巣に子どもがいる時期です。この時期に低く飛んで近づいてくるのは、攻撃ではなく巣から離れてほしいという合図です。ほとんどの場合、後ろから頭の上をかすめるだけで、直接ぶつかってはきません。
- 走らず、巣のある木から離れます。走ると追ってくることがあります。
- 頭を守ります。傘・かばん・帽子で十分です。手を振り回すと刺激します。
- 目をじっと見ないほうが無難とされています。にらみ合うと、警戒が続きます。
- その道は、数週間だけ遠回りするのがいちばん早い解決です。ヒナが巣立てば、翌週にはいなくなります。